2004年09月22日

イタリア的 不吉な言葉

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素敵なあなたは、お客さんが帰るとき、同僚が退社するとき、

「お気をつけてお帰りください。」

とか、

「気をつけて。」

なんて言う。


そして、英語のネイティヴスピーカー達も、去り際に

「Take care」

と言う、と聞いたことがある。(真偽不明)


もし本当なら、まさに、「お気をつけてお帰りください」と同じだ。


なんて美しく、思いやりのある言葉だろう。


ということで、僕はここイタリアでも実践していた。

  ファブリッツィオ: 「じゃあ帰るよ、ごいぴうち。また明日。」

  ごいぴうち: 「また明日、ファブリッツィオ。気をつけて。(Take care)」

と、こんな具合だ。



しかし、僕はある不思議に気がついた。


「Take care」と言われれば、
「Thanks」を言いたくなるのが人情ってもんだ。

しかし、僕は彼らの口から聞いたことがない。


それどころか、去り際に、誰も、この

「気をつけて(Take care)」

を僕に言ってくれるものはいないのだ。



なぜなら、ここイタリアでは、
「気をつけて」という言葉は不吉な言葉だったのだ。


思考のロジックとしてはこうである。

『気をつけて』=『気をつけなければならない出来事が起きる』

・・・理解できるだろうか。


そして、コレを言われた人の次の行動は、、、

そう、手を球に...。


さすがに、異国のウブな青年の前では誰もしなかったが、
必死にその衝動をこらえていたに違いない。



なんとも不思議であるが、
このような不思議は、何も普段の会話だけではない。


例えば、誰かが試験を受けるとしよう。

「がんばって。Good luck !」

なんて言う。普通に言うわな。


『Good luck』 にあたる言葉はイタリア語で、
『Buona Fortuna』 なんて訳されたりするかもしれないが、

とんでもない!

この場合は、まったく逆の意味と変わってしまうのだ。


このシチュエーションで『Buona Fortuna』なんて言ったら、
もう、球、激揉みしだきもん である。


これで、もし、試験に落ちた日にゃ、あなたの責任にされてしまうだろう。
そして、疫病神認定 を受けることになるだろう。


イタリアでは、
これから試験を受ける人、試合にのぞむ人、等々、
勝負、冒険、の匂いがする状況では、
『Buona fortuna』ではなく、

『In bocca al lupo !』

を使う。

意味は、『狼の口の中へ』


『狼の口の中へ』が
『Good luck』なのだ。

南ちゃん風に言うと、

「がんば!」

なのだ。



これは、必ずと言っていいほど、イタリア語のテキスト等に
出てくるフレーズなので、イタリア語学習者にはよく知られていると思う。


だが実は、もう一つ同様のフレーズがある。

聞いたことがあるだろうか。

『In culo alla balena!』

である。

意味は、

『クジラのケ○の中へ』

つまり、

ケ○の穴に入れ! っちゅーことだ。

ケ○の穴に潜り込め! っちゅーことだ。

もののふの意地を見せろー! っちゅーことだ。   参考≫


こりゃもう、大冒険 よ。

もう、がんばるしかないわよ。




オイ、イタリア人、こんなん言われてうれしいんか!


でもって、
「気をつけて」とか「がんばって」と言うと、

「何つーことを言うんだ!」

と球に手を・・・




まったくもって理解できない。






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