2004年07月20日

何が起こったのか? (家族用滞在許可証が欲しいんです)

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この日(20日)の朝、僕は3時に起きた。

狙いは4時着だったのだが、なにか悪い予感がして、

準備が整うと、さっさと、Certosaの警察署に向かった。

3時半、僕は戦場に降り立った。


すでに何人か居る。

が、列なんてない。あるわけがないのだ。


僕は尋ねた。

ご:「最後は誰ですか?」

男:「僕だよ。」

女:「あそこにリストがあるから記入して。」


実はこのリスト、曲者である。

これは、並ぶのが面倒な連中が、勝手に作ったものだ。

前回並んだときも、それは誰かの手によって作られていた。


僕は、一応、リストに記入する。

36。さっ、さんじゅうろく!?

そのリストによると、僕の順番は36番だった。

もちろん、ここに36人もの人は居ない。


何かおかしい・・・

なにが?36人も居ないのに36番だからか?

いや、違う。
これはいつものことだ。
どうせ、ゲートオープンの時間が近づけば、ほっといてもぞろぞろ湧いて出てくるのだ。

じゃあ、いったい何がおかしいの?

それは、前回はAM4時で7番ゲットだったのに、今回はすでに36番なのだ!


僕は、35の男に聞いた。


ご:「あなたは何時に来たんですか?」

35:「AM2:30だよ。」

ご:「僕はAM3:30ですよ。一時間の内に誰も来ていないんですか?」

35:「そうみたいだね。」


波乱万丈の一日の幕開けである。



ダラダラと時間が流れた。

なにも代わり映えのない風景。

どこから来たのか、僕の知識では想像さえ出来ない人々。

そして、蚊!


そんな中で、僕は、今までの人生を振り返っていたとかいないとか・・・。

いない。



-----(AM5:30頃)
時計が5時30分をまわったころ、それは起こった。


「そろそろ列を作るから、よけて。」

「私はここに並んでいるのよ。あなたが後ろに行きなさいよ。」

「リストがあるでしょ。私は1番なのよ。」

「何よそのリスト、誰が作ったの。警察?ちがうでしょ?」

「そうだそうだ、何だよそのリスト。並ばなかった、お前が悪いんだろ。」


予期していた通りである。

前回もそれは起きた。でも、前回は、結局、リスト通りに並んだ。

が、今回は少し様子が違う。

なにやら大騒ぎになってしまっている。

ご近所様、皆さん、ねむねむの時間なのに大迷惑だろうな。



-----(AM6:00頃)
どこからとも無く、4台のパトカーがやってきた。

警察署の前にパトカーがやってくるなんて、まるで喜劇だ。

8人の警官が事態の収拾にあたったが、なかなか収まらない。

よほど、切羽詰った状況なのだろうか。

皆、必死なのは十分理解できるが、かわいそうなんて一切思わなかった。

思うわけがない。

むしろ、

「やれやれー。もっと暴れろー。」

と思っていた。

「みんなしょっぴかれてしまえ!オレの順番が早くなる。」

と思っていた。



-----(AM6:30頃)
警察は、リスト通りに並ばせ終えた。

これしか手はない。当然の結果だ。

そして、8人の勇者は帰って行った。

事態は収束したが、終息はしていない。



-----(AM7:45頃)
冷戦状態の戦場は、にわかにざわつきはじめた。

担当警察官の登場だ。

8:00にオープンすると、告げ、去って行った。

このあたりから、虎視眈々と早い順番を狙い始める連中が現れ始める。

つまり、割り込み。

一人の割り込みの出現は、十分場を乱した。


この頃、列はおよそ50人程に膨れていた。

が、これもおかしい。

僕の経験では、70人、いやもっといてもおかしくないからだ。

何かがいつもと違っている。



-----(AM8:20頃)
とうとう、入場が始まった。

ここで、僕は混乱する。

今までなら、もうとっくに番号ふだを配り始め、建物内に入れている時間だ。

ある者は、待合室に腰を下ろし、
そして、ある者は警察署をいったん出ていき・・・

つまり、この歩道上の列は無くなるのだ。

しかし、今回は、20人程を中に入れた後、門は再度閉められた。

しかも、番号ふだも配られない。

”参列者”は、まだ、並んだままだ。

待っている最中、誰かが言っていた。

「昨日は19人だったらしいよ。」

イタリア語能力に全く自信がない僕は、

「一日に19人なんてありえない。何かの聞き間違いだ。」

と、思い込んでいたが・・・

やはり、事実なのか!?



-----(AM9:30頃)
妻と息子が登場。

ほとんど全員が列すっ飛ばしをかましてしまっている頃、

ごいぴうちファミリーの後ろには3人くらいしかいなかった。

この頃には、その3人とすこし仲良くなっていた。

その中の一人がアドヴァイスしてくれた。

「門の近くに行った方が良いよ。
 子供つきだから、中に入れてくれるかもしれない。」

僕は、とりあえず順番を守りながら、二人を門の近くに立たせた。



-----(AM10:00頃)
参列者の一人が処理を終え、門から出てきた。
彼の持っている番号ふだを妻がチェックした。

「7番の人だよ。」

1時間30分で、7人。

タイムリミットは12:30。

ということは...

やっぱり、19人。

絶望感が支配しはじめる。



-----(AM10:30)
無駄だと思いながらも並んでいた。

しかし、もう、並ぶべき列はない。

その時、警察官が言った。

「本日、終了」

分かっていた。もう、諦めは出来ていた。

が、納得がいかない。

そこにいた全ての人が、納得なんかしていない。


混沌の中、警官にたどり着いた。

そして、つたないイタリア語で何とか説得を試みた。

警:「あそこの階段を上がると、他の警官がいるから、そこで聞いてくれ。」

早速、そこに行き、一人の警官を捉まえた。

ここでも、つなないイタリア語と、今度は英語でも説得を試みる。

警:「そこを降りて、警官に聞いてくれ。」

そう言って、指差したところは、さっきの場所。

つまり、もう、終わりということだ。




こうして、僕の戦いは、何も得ることなく、散った...



【後日談】

次の日、なぜ今回、極端に人数が少なかったのかがわかった。

多くの警察官がバカンスに入っており、
対応できる人が、極端に少なくなってしまっているのが理由らしい。

今は、怒る気力もない。




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