2004年06月23日

ただ今、四面楚歌です。 

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朝7:30分起床。
 
昨日腹いっぱい食ったので、軽めの朝食。
 
フロントで客先への生き方(←変換ミスですが面白いのでそのまま)を教えてもらう。
昨日、ファブリッツィオに教えてもらったが、念のため聞いておく。
 
フロントには二人の女性。
 
一人目は地図を見せながら、ここだという。
僕の記憶ではこんな町の真ん中じゃなかった。
 
そうこうしている内に、もう一人の女性が直接会社に電話をかけて確認し始めた。
ナイスな女性だ。
 
彼女のメモをもらい、昨日ファブリッツィオがくれたメモと比べてみる。
 
ファブリッツィオさん、書きすぎ。
それに、字、汚すぎ。
っていうか、違うじゃん!
 
三人が三人違うことをいうので、もうやけくそである。
行ってしまえ!
 
 
15分後、なぜがすんなり到着。
結果は二人目の女性が正解。ナイスな女性だ。
 
 
-----
受付に到着。
女性である。
この女性に昨日教えてもらった担当者の名前を告げる。
 
「アポイントはある?」
「は、はい」
 
この女性、ネイティブアメリカンを彷彿させる『凄み』がある。
 
内線電話をかける。・・・出ない。
 
「ほんとにアポイントあるの?」
 
ダンスウィズウルヴスは怯えながら答える
 
「は、はひ」
 
「そこに座って待ってて」
「は、はい」
 
待つ。
待つ。
待つ。
 
なんと長く感じる時間だろう。
 
本当にアレンジできてるんかい!?
 
怯えを怒りに変え、ファブリッツィオに電話しようとした瞬間、
いや、すでにかけて、ファブリッツィオが電話に出た瞬間、
男たちはやってきた。
 
ポチッ。切った。
 
「ピアチェーレ ソノ ダンスウィズウルヴス」
(はじめまして、ダンスウィズウルヴスです。)
 
 
-----
フロアの片隅に、僕の机、いやテーブルが用意されていた。
 
荷物を置くと早速、プロジェクトAの担当者と打ち合わせ。
うちの商品の問題点を指摘してもらう。
 
フムフム、それは予測していた点だ。
すでに話し合っている旨を伝え、メインのスペックの話に・・・。
 
「君ねぇ、来るの早すぎ。来週じゃないと結果でないよ。」
「えっ、あっそうですか...じゃあ、来週また来ます。」
 
 
<<<<緊急告知!!>>>>
来週また来ます。再来週かも。
 
 
-----
僕のPCをネットワークに繋げてもらうために、IT関連のセクションに連れて行かれた。
 
この人は、日本語が読めるのか!?
 
日本語環境のPCをいとも簡単にセットアップてくれた。
 
鬼だ。
 
  
-----
僕はもう一つプロジェクトを任されている。
 
プロジェクトB
 
その関係者が僕の隣に座っている。この人、少し前に僕に告げた。
 
「僕はチャンピオンじゃないんだよ」
 
「えっ?あっ、はい?」
 
「僕は、このプロジェクトのチャンピオンじゃないんだよ。」
 
主担当ではないと言うことか。
チャンピオンて・・・
まだまだ勉強不足だな、英語。
 
「今、誰がチャンピオンか考えてるところ。チャンピオンがわかったら連れてくるよ。」
 
チャンピオンを連れてきてくれるのか...それは楽しみだ!
って、ちょっちょっと待ちなさい!
まだ、誰と打ち合わせするか決まってないのかい!?
 
「はい、ここで待ってます・・・」
 
 
-----
お昼の時間。
この会社には食堂がある。
 
さっきの男、僕を食堂に連れて行き、チケットを渡しながら、
 
「ここ並んで。んー5分くらいかなこの列。その後、食べれるよ。じゃあね。」
 
ちなみに、まだチャンピオンは来ない。
また、一人だ。独りだ。
 
 
今日の昼ごはん:
トマトソースのパスタ と ポーク と ヨーグルト
スイカくらい置いとけ!(←スイカ好きの叫び)
 
 
 
とりあえず、ぽちっ
 
-----
18:20
待ちました。ずーっと待ちました。
 
そして、ついに、チャンピオン決定!
 
マルゲリッティ。
 
明日の午後、チャンピオン、マルゲリッティに会いに行きます。
 
 
さあ、帰ろう。
晩飯、今日は何食おうかな...。
なんせ日替わりだからな。ふふふ。
 
 
ぽちっ
 
-----
8時半、また昨日と同じレストランに向かう。
 
昨日と同じように一人で入ると、
昨日と同じ席に案内された。
 
どうやら、指定席になったようだ。
 
一人には広すぎるテーブル。
 
そんな感傷に浸るまもなく、水差し男が早速水を差しにきた。
 
そして、メニューが渡され、今日のためだけに書かれたリストを眺める。
 
眺める。
眺める。
 
眺める。
 
 
僕は頭を抱えてしまった。なぜなら、全部食べたかったからだ。
 
特に、シーフードのパスタとラビオリ。
 
本当に頭を抱えていると心配そうにカメリエーレが来た。
 
「どうしました?」
 
「決められないんです。」
 
「じゃあ両方行かれますか?」
 
「へっ」
 
「半分ずつ。」
 
「はい!それお願いします」
 
「かしこまりました」
 
 
今日はシーフード縛り。メインディッシュも選び終え、ワインの番。
 
昨日のあまりにもおいしい赤に後ろ髪がちぎれるほどひかれたが、
彼も、あのワインはシーフードには強すぎると。
 
そうだよねー。じゃあ白で。
 
 
さっそく白登場で、場はにわかに活気付いてきた。
 
白。口に含む。
 
あー青空が見えた。確かに見えた。
そんな白だ。
 
僕にソムリエの言葉が使えたら、このおいしさを表現できたのに、
なぜ、ソムリエ学校に行かなかったんだオレ...
 
と、人生を後悔させるような味わいだった。
 
 
後悔から立ち直れない僕に優しく微笑みかけてきたのは、アンティパストさん。
今日はスライスされ、オリーブタップリのパンに、竹くしが5本刺さっていた。
 
何を刺しているの?
 
半切りのミニトマトとモッツァレラチーズだよ。
 
アンティパストさんとの会話はいつもほのぼのだ。
 
とりあえずパク。
 
あれ、これチェリー?
 
皿を見る。
 
やっぱりトマト。
 
パク。
 
なんか果物?
 
見る。
 
やっぱりトマト。
 
そう、甘いのだ、このトマト。季節外れの果物なんかよりよっぽど甘い。
そして、このモッツァレラもいい働きをしてる。
 
気が付けば5本のくしが皿の上。
 
「夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡」(芭蕉)
 
 
つづいて先ほど悩んだシーフードのパスタが登場。
 
くっ黒い!イカ墨!?
 
ちょっと待て、昨日もそんな感じのこと無かったか?
間違って持ってきただろ昨日も。いや昨日のはオレの勘違いか。
でも、これ違うんじゃないか?イカ墨なんて頼んでないよ。
っていうか、イカ墨メニューに無かったよ。
 
冷静さを取り戻してきた頃、僕は気が付いた。
 
ソースは黒くない。
 
なんだ!?麺が黒いぞ!
 
そう、乙女の黒髪のようなつややかな黒色のパスタだったのだ。
 
僕は、フォークを何度も回し、その黒いパスタを絡め取ると、
あわただしく口に運んだ。
 
うまいなんてもんじゃない!
 
昨日といい今日といい、なんなんだここのパスタは!!
 
ここのパスタは世界一だ。悪いが勝手に認定させてもらう。
 
世界一です。
 
 
誰かが言っていたが、アルデンテというものがわかる民族は、
日本人とイタリア人だけ。
 
だから、両国以外の国のパスタはいくらおいしいソースを作れても、
麺がまずい。
ゆですぎなのだ。コシが無いのだ。
両国以外で、おいしいイタリアンを探せたと思ったら、シェフはイタリア人だったりする。
 
そして日本人は、ソバ、うどん、ラーメンで、コシを追及してきた民族。
 
麺にはうるさい。
 
日本に来たイタリア人も日本のパスタを絶賛する話は時々耳にする。
 
その日いづる国から来た小男が勝手に認定させてもらう。
 
 
ここは世界一。
 
 
僕はこのとき猛烈に後悔していた。なぜ、半分にしてしまったのだろうか、と。
 
 
勢いよく夢のパスタを食べ終わった僕は、後悔しながら次のラビオリを待った。
 
ラビオリはイタリアン餃子である。(←僕的には)
 
餃子が食べたくなってしまっていた僕は、ラビオリで我慢しよう、
と浅はかな考えが浮かび、ラビオリに走ってしまった。
 
本当に後悔していた。
 
が、ラビオリ登場でおどろいた。
その外観はまさに餃子そのものだった。
 
この、『フィッシャーマンスタイル』と名づけられたラビオリ、
只者ではない。
 
またもや皿の上に5個。まるでお星様→★
 
美しい外観もさることながら、その味はまた筆舌に尽くしがたいものだ。
 
中身はなんだ?
 
魚のすり身か?
 
中を見る。いや違うような。パク。
 
なんだろう。見る。そしてパク。
 
これを繰り返すうちにあっという間にお星様は消えてなくなった。
 
結局なんだかわからないまま、もっとよこせー、とさけびたい衝動を抑えつつ、
セコンドを待った。
 
 
セコンドはなんと「テンプラ」。
 
メニューに「Tenpura」なんて書いてあるではないか。
 
しかも、えびのテンプラ。海老天だぞ!!
 
なんなんだここは。
 
 
で、運ばれてきたお皿...
 
みごとだ。
 
どこから見てもテンプラ、いや、てんぷらだ。
 
おいしいよ、おいしいよ。てんぷら、おいしいよ。
 
塩、塩だけの味付け。やはり、てんぷらはつゆではなく『塩』だ
 
と、再確認する。
 
あっという間にたいらげてしまった。
 
 
このとき僕にはあるたくらみがあった。
 
なぜ、シーフード縛り、などしたか。
 
それは、ドルチェまで行きたかったからだ。
 
昨日は、満腹であえなくリタイヤ。
でも、隣のテーブルのドルチェが本当においしそうだったのだ。
 
 
シーフードなら、僕の別腹も活躍してくれるに違いない。
 
僕の読みは当たった。
 
まだ食える!
 
そして、メニューを見る。
 
見つけたぜ今夜のターゲット。
 
『ヨーグルトとコーヒーのムース』
 
昔、コーヒーにミルクと間違えて飲むヨーグルトを入れてしまうという、
悲しい思い出を引きずる僕は、リベンジとばかりにこれを選んだ。
 
 
運ばれてきたムースはヨーグルトとコーヒーとに分かれていた。
なぜかほっとする。
 
ヨーグルトのムースは白が美しく、本当に白い。
言われなければヨーグルトベースとわからないほどに上品な酸味だ。
 
そしてこのコーヒーのムース、
イタリアンカッフェで無ければこの味は出ないと断言する。
 
うまい。
 
 
その柔らかな一粒一粒の泡たちは、孤独な僕を優しく包んでくれた。
(と、無理やりポエムな感じにしてみる)
 
 
 
 
 
ごちそうさまでした。
 

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